近年よく耳にするDIY、簡単に安く理想の住まいを手にできるDIYをやってみたいという方も多いでしょう。ポイントを押さえればセルフリノベーションは難しくありません。この記事ではセルフリノベーションのメリットや実際に行う際のポイントについて解説していくので、参考にしてください。
セルフリノベーションとは?
セルフリノベーションとは、大工さんや内装業者に依頼せず、住まいを快適にレベルアップさせるための工事を全て自分で行うことをいいます。
リノベーションには大きく分けて次の3つの工程があります。
まずは設計です。間取りやデザインを後から変えることは難しいので、とても大切な工程といえるでしょう。次に施工です。建材を加工して組み立てていく技術が必要であり、リノベーションの要的な工程です。最後が塗装やタイル張りなどの仕上げになります。
セルフリノベーションの魅力は、棚を作ったり壁紙を張り替えたりするだけなく、壁を抜いて空間を広くするなど予算や時間、目的に合わせてDIYを楽しめる点にあります。実際に手を動かすことで物を作り出す経験もでき、達成感を味わえます。
セルフリノベーションでここまでできる!
セルフリノベーションでは壁や天井、床、棚、ドア、キッチン台など、実に様々な箇所をリノベーションできます。実際に施工例を紹介します。
壁のセルフリノベーションでは次のようなことができます。
・壁を好きな色に塗装する
・壁紙を張り替える
・漆喰や珪藻土を塗る
一番手軽に始められるのが壁の塗り替えと壁紙の張り替えです。
しかし、空気を入れずに壁紙をキレイにはるのはなかなか難しいでしょう。道具もそれなりに必要なため、まずははる面積が少ないトイレの壁や、壁紙よりも難易度の低い水性塗料を塗る方がいいかもしれません。
床のセルフリノベーションでは次のようなことができます。
・床材シートを敷く
・フローリングのオイル仕上げ
・フローリングの重ね張り
床をすべて張り替えるのは大変なため、まずはフローリングの上からシート状の床材を敷いたり、フローリングを重ねたりといったことは挑戦しやすいでしょう。
一方で、畳をフローリングに変更する、またはフローリングを畳に変更する場合は業者への依頼をおすすめします。はじめてDIYに挑戦する人は、壁面に本棚や棚を造作するのもおすすめです。
セルフリノベーションのメリット
ここまでで、セルフリノベーションでできることが分かりました。自分の好みにできるイメージのセルフリノベーションですが、メリットの部分もみていきましょう。
費用を抑えられる
セルフリノベーションは業者に頼むよりも費用を抑えられます。予算が決まっている、できる限り少ない費用でリノベーションしたい方はセルフリノベーションを検討してみてもよいでしょう。
工期が自由
作業中は材料や道具の保管場所が必要なため、完成までスケジュールを立てておく必要がありますが、どのくらい時間をかけるかは自分で決められます。好みの素材を探したり、納得いくまで何度もやり直したりできるのもメリットです。
資材の知識や技術を手にできる
自分でリノベーションをすることで、必要な知識や技術が身に付きます。完成した後に修繕やメンテナンスが必要になった場合も自分でスムーズに対応できるでしょう。
愛着がわく
時間や手間をかけて完成させた分、完成した住まいは愛着もひとしおです。
ただし、思い描いたイメージをしっかり伝えて業者に施工をお願いしたのであれば、DIYと同様に愛着が湧き理想の住まいを手に入れられるでしょう。
セルフリノベーションをするうえで注意すべきポイントとは
初めてセルフリノベーションを考えている人は、見落としがちな注意すべきポイントにも注目するとよいでしょう。
想像以上に時間がかかり気力体力が必要
セルフリノベーションをはじめようと考えていると理想の住まいへの期待がふくらみますが、実際には地味で細やかな作業の連続であることが多く、体力や根気が必要です。
たとえば6畳の床の張り替えでおよそ4日〜1週間、間取りを変更する場合は1週間から10日、キッチン設備を交換する場合2日以上など思った以上に時間もかかります。
できる範囲が限られている
自分でリノベーションする場合は大がかりなリノベーションは難しいでしょう。個人でできることは壁紙の張り替え・塗りなおし、フローリングの重ね張り、棚の造作などが中心になるでしょう。
資格や申請を必要とする場合がある
大がかりなリノベーションは、個人で行わずに業者に依頼した方が良い場合があります。
また、電気・ガス・水道設備のリノベーションには専門の資格が必要になるため自分で行えません。コンセントの増設、トイレ場所の移動などはプロへお任せしましょう。
賃貸は現状回復できること
賃貸にお住まいでセルフリノベーションを検討している人は、原状回復義務があるためリノベーションには工夫が必要です。
たとえば壁を変えたいなら、ディアウォールやラブリコ等を活用してもとの壁はそのままにする、床を変えたいならフロアタイルをもとの床材の上から敷き詰めるなどがおすすめです。
また、マンションの場合も管理規約に従う必要があるため、何でも好きなことができるわけではありません。管理規約に違反するとマンションから追い出されたり、近隣住民から訴えられたりする可能性もあります。
トラブルを未然に防ぐために、最新の管理規約を確認しておくことをおすすめします。
まとめ
住まいのリノベーションは、壁紙の張り替え棚の造作などであればDIYできます。自分で施工することで愛着が湧く一方で、仕上がりや品質がいまいちになってしまうこともあります。セルフリノベーションでできること、できないことを確認したうえで、きっちり仕上げたい箇所はプロの方にお願いすることも検討してみてくだい。