中古マンションを購入して、自分の好きなように室内環境を変化できるリノベーションがよく知られるようになりました。新築マンションを購入するよりも費用を抑えられる可能性があるので、リノベーションに抵抗がない人もいるでしょう。しかし、失敗事例は珍しくありません。それを確認して失敗を回避しましょう。
リノベーションでよくある失敗
失敗は珍しくありません。ほとんどの失敗は回避できるので、同じような失敗をしないようにしましょう。
予算オーバーになる
当初計画していた予算をオーバーすることがあります。後から追加費用を請求される可能性があります。
イメージと異なる完成図
完成図がイメージと乖離していることがあります。完成しているので変更が難しくなります。
できるといわれていた工事内容ができない
工事前の相談や打ち合わせではできるといわれていたのに、工事が始まってからできないといわれてしまうことがあります。
安い素材ばかりを勧められる
工事費用を抑えるために、安い素材ばかり勧められることがあります。品質や性能にこだわりたい人は困惑してしまいます。
住みづらい
実際に生活してみると、生活動線に不便を感じることがあります。コンセントやスイッチの位置に違和感もあります。
夏の暑さや冬の寒さが気になる
室内の温度や湿度が快適とは程遠い場合があります。エアコンを常に稼働させる必要があるので、電気代が高くなります。
収納できるスペースが不足している
収納スペースが狭いので、物が部屋に溢れている状態になります。見た目も整然としません。
プランや仕様の変更
業者にすべて任せてしまうとプランや仕様が変更している場合があります。忙しいときも現場を確認するなどして業者任せにするのはやめましょう。
リノベーションで失敗しないための対策
失敗を回避する方法はあります。知識を蓄えておきましょう。
資金計画の失敗を回避する方法
物件探しとリノベーションにかかる費用の見積もりを同時進行しましょう。まずは物件を探さないと何も始まらないと思い込むのは危険です。
物件が決定した後にリノベーションの費用を見積もると、リノベーションにお金をかけられなかったという失敗をしてしまうかもしれません。資金計画を自分だけで立てるのが難しい場合は専門家を活用しましょう。
業者選びの失敗を回避する方法
物件探しの業者や施工業者など、複数の業者と調整するのは大変です。ワンストップでサービスを利用できる業者を選定すると調整の手間が省けます。
ただし、リノベーションが得意な業者を選定するのが前提です。ホームページに掲載されている施工事例などを参考にして、どのような商品を顧客に提供しているのか確認しましょう。
設計の失敗を回避する方法
間取り図を見て収納スペースが狭いと感じたら業者に確認しましょう。この際、数字で収納スペースの広さを伝えてもらいましょう。そうするとイメージを共有できます。それをもとに収納スペースの広さを調整するようにすると、業者が誤解することなく工事を進められます。
室内温度の失敗を回避する方法
断熱性能に不安がある場合は、断熱性を高める工事を依頼しましょう。エアコンを稼働させれば問題ない場合もありますが、電気代を節約したい場合は工事を検討してみるとよいです。1年中快適に暮らせる室内環境を手に入れましょう。
リノベーションを成功させるポイント
すべて自分の思い通りになるわけではありません。最初からそのことを理解しておきましょう。
家族で話し合ってイメージを共有しておく
どのようなイメージでリノベーションしたいのか家族で話し合っておきましょう。イメージが浮かばないときは、施工事例の写真などを見て話し合っておきましょう。デザインだけではなく、コンセントの配置や照明器具の種類などのイメージも共有しておくとスムーズに進められます。
業者と意思疎通しておく
業者が考えているイメージと顧客が考えているイメージが異なると、完成図に違いが出てしまいます。業者とは言葉だけでやり取りするのではなく、間取り図や建築模型などを活用して打ち合わせしましょう。曖昧なイメージのままやり取りすると後悔するかもしれません。
デメリットを理解しておく
リノベーションは自分の好みの室内環境を手に入れられるというイメージがありますが、実際のところそうではありません。中古マンションを購入してリノベーションするときは、建物が老朽化している可能性があるので修復工事の費用が発生するかもしれません。また、間取り変更ができない場合もあります。ある程度は妥協する必要があるかもしれません。
まとめ
今回紹介したよくある失敗は未然に防止できます。少しでも違和感があれば、すぐに業者に相談しましょう。初めて施工する業者ではない限り、顧客の相談対応は慣れているので迷惑だと思う必要はありません。自分が生活する家なので、後悔しないようにしたいものです。
しかし、自分の理想をすべて叶えられるわけではないので、現実と理想の折り合いはつける必要があります。理想の住まいを実現するひとつの手段としてリノベーションがあると考えておくと、心の余裕が生まれるでしょう。