マイホームを持つのが夢、とはよく聞く話ですが、新築の戸建てのほかにも、新築マンション、中古マンションもマイホームの選択肢としてあげられ、近年は中古マンションの人気が増えています。中古マンションを購入する際に、押さえておきたいチェックポイントについてご紹介します。
中古マンションを選ぶ前にするべきこと
中古マンションを選ぶ前にするべきことは、たくさんあるマンションの中からよい選択をできるよう、購入目的を明確にしておくことです。
希望の条件を洗い出すこと
中古マンションを購入したいと思った場合、まずは希望条件をリスト化し、優先順位をつけることからスタートするとよいでしょう。希望のエリア、予算、部屋の日当たりや窓の向き、間取り、水回り、キッチンの設備、周辺の商業施設の有無、会社へ通勤経路や保育園や学校などとのアクセスがよいか、などがよくあげられるチェックポイントです。
チェックポイントは家族の間でも、夫の外せないところ、妻のこだわるところ、子どもの大事なところなど、人によっても重要視するところが違います。後から不満が出ないよう、最初にある程度家族会議をしておきマンションの内見で揉めないようにしておきましょう。
また、中古マンションは、間取りや水回り、キッチンなどの室内の設備は購入後にリフォーム、リノベーションすればよい場合もあるので、場合によっては希望条件の優先度を低めてもよいでしょう。構造上や管理上、希望通りに変更できるかは物件次第になるので、購入前に確認しておいてください。
予算計画を立てること
自己資金+借り入れ可能な金額-諸費用=中古マンション購入費用+リフォーム・リノベーション費用
上記が、ざっとした中古マンション購入時の予算になります。新築の物件と違うのは、リフォーム、リノベーションする費用も考えて予算計画を立てなければいけないという点です。
中古の古い物件を安く購入できたとしても、リノベーション費用が思ったより高額になってしまうと、月々の支払を圧迫してしまうことも。自分の予算にあった物件を選ぶようにしましょう。マンションは管理費、マンション全体の修繕積立金などもかかります。
中古マンションの選び方
中古マンションはどのように選べばいいのでしょうか?おすすめの選び方を解説します。
エリアから選ぶ
最近の物件探しは、インターネット上から情報収集する人がほとんどです。よくある不動産のポータルサイトの探し方を解説していきます。まずは、エリアから物件を絞りこみます。
マンションの価格は、エリアごとにある程度相場が決まってくるためです。希望するエリアのマンションが高額なマンションばかりだと、マンション選びが難航する可能性があります。予算に見合ったエリアを決めておくことが、マンション購入への近道です。
物件リストから選ぶ
エリアをしぼると、そのエリアの物件が表示されます。よさそうな物件がないかチェックしてみましょう。エリアによっては、物件数が多い場合もあるので、数が多すぎる場合は希望条件で件数をしぼりましょう。
細かい条件を選択してさらにしぼりこむ
ポータルサイト上でしぼりこみやすいのは以下の条件になります。自分の希望条件の優先度にしたがって、しぼりこみましょう。
・価格の上限、下限
・築年数
・駅から徒歩何分か
・間取り
・リフォーム、リノベーション済みの物件かどうか
・そのほかの細かいこだわり(駐車場があるか、セキュリティはあるか、階数、ペットの可否など)
ある程度物件のしぼりこみができたら、不動産会社に内見を申し込みます。
中古マンションを選ぶときのポイント
物件の内見を予約したら、いよいよ物件の内見がスタートです!中古マンションのチェックポイントについて解説します。
きちんと管理されているか
戸建てと違い、マンションは管理費が発生します。管理費を使って、マンションがきちんと管理されているかをチェックしましょう。
マンションの共用部は掃除や管理がされているか、外壁にひび割れがないかなどをチェックしましょう。共用部が汚かったり、物がごちゃごちゃ置かれていたりする場合は、管理がずさんか、住人がずさんかどちらか。住みやすさに関わりますのでしっかりチェックしておきましょう。
室内の設備が整っているか
広さや内装、エアコンの位置、コンセントの位置、日当たり、水回りの導線などをチェックしておきましょう。
新耐震基準かどうか
中古マンションを購入する際は、新耐震基準のマンションを選んだ方がより資産価値が高く、また人命が守られる可能性が高いです。1981年6月以降に建てられた物件を選ぶのがおすすめです。
周辺の環境は住みやすいかどうか
近隣の雰囲気、治安、交通量、騒音、においなどをチェックしておきましょう。部屋の中が気に入っても、騒音が酷くて眠れない、駅からの道が暗くて帰るのが怖いなどのマイナス面が周辺の環境が要因で発生する場合があります。
マンション購入は高い買い物なので、内見の時だけでなく、曜日や時間帯を変えて周辺の環境をチェックしましょう。
資産価値が落ちにくい物件かどうか
マンション購入後、再度売却する可能性もあるため、資産価値が落ちにくいマンションを購入するのも考えておいたほうがよいでしょう。人口が多い、立地が良い、治安がよいなど資産価値が落ちにくい要素を持っているかどうかをチェックしましょう。
リフォームやリノベーション可能な物件か
中古マンションの魅力は、購入価格を抑えつつ、その分リフォーム、リノベーションに費用をかけてマンションを自分好みに変更できるところです。マンションの管理規約によって、どこまで変更してよいのかは変わってくるため、購入前にチェックしておきましょう。
まとめ
中古マンションは、新築と違い、リフォーム、リノベーションで未来の予算を組んでおかなければいけないところが重要なポイントでもあり、楽しみなポイントでもあります。
自分にあった中古マンションを購入できれば、購入後に新築マンションより魅力的な中古マンションに変身させることも可能です。物件の価格にくわえて、リフォーム、リノベーション費用がかかってきますので、費用のシミュレーションと、どこまで部屋に変更が可能かどうかを管理組合に確認することが大切です。