新しい住宅を選ぶポイントで、重視するものは何ですか?間取り、広さ、駅からの近さ、キッチンなど、さまざまなポイントがあるかと思いますが、忘れられがちなのが自転車置き場です。家族が増えると、自転車の数も増加。意外と場所をとってしまうことも。今回は、自転車置き場に焦点をあてて、必要性や置き場のアイディアについてご紹介します。
自転車置き場の必要性
自転車は庭や駐車場の余った適当なスペースに置いておけばいいと思っていませんか?自転車置き場の必要性について解説します。
自転車の劣化を防ぐ
自転車は雨や紫外線でプラスチックが劣化してしまいます。野ざらしにしておくと劣化が早まり、次に乗る時にサドルがぬれていたり汚れてしまったりとメリットはありません。
また、台風や強風で自転車が飛んでいってしまうとほかの家の車を傷つける危険性も。自転車置き場をつくる時は、できるだけ屋根つきの自転車置き場を設置することをおすすめします。
庭に自転置き場を設置する場合は、土や芝生で自転車のタイヤが汚れにくいようコンクリートやタイルにするとよいでしょう。
盗難防止になる
高級な自転車や、趣味でいくつも自転車を所有している場合は、しっかり固定できる自転車置き場を設置しましょう。外から自転車が見えないようフェンスの中に置く、防犯カメラを設置するなど大事な自転車を守るため、防犯性を高めるのも重要です。
自転車置き場のメリット・デメリット
自転車置き場には、メリット、デメリットがあります。自転車置き場をつくるか迷っている方は参考にしてください。
自転車置き場のメリットとは
・自転車の劣化を防ぐ
・盗難防止になる
上記の2つは自転車置き場の必要性でもあげた項目です。
・整理整頓しやすい
自転車置き場の設置は、自転車の劣化防止、盗難防止、あとひとつが整理整頓しやくなるというメリットがあります。自転車は道路沿いに置いておくと近所迷惑に、玄関のそばに置いておくと邪魔で通りにくくなります。
自転車置き場を設置すれば、そこにまとめて自転車を置いておけばいいので、整理整頓がしやすくなります。子どもが玄関先に自転車を倒したまま遊びに行ってしまう、整理してくれないなどの悩みも解決するでしょう。
自転車置き場は、駐車場とくらべると小さく工事費用も安くすむので、気軽にリフォームできるのが魅力です。
自転車置き場のデメリットとは
・スペースの確保が必要
自転車置き場は、車ほどではないですが、ある程度のスペースが必要です。狭小住宅に住んでおり、自転車置き場をつくるスペースがない、無理やりつくったとしても邪魔になってしまうような狭い住宅だと、自転車置き場をつくるのはデメリットになります。
・自転車が濡れる
屋根つきの自転車置き場でないと、結局自転車は雨に濡れてしまいます。簡易的な自転車置き場をつくっても自転車が濡れてしまったり、防犯性が低かったりすれば、つくった意味があまりないので自転車置き場をつくるのであれば、しっかりしたものにしましょう。
・後で必要なくなる可能性がある
子どもがたくさんいる家では、自転車置き場が必要です。子どもが成長してから家を離れてしまうと、自転車置き場が不要になる可能性があります。自転車置き場がいらなくなった後、どうするかを考えておくとよいでしょう。
自転車置き場のリノベーションアイデア
自転車置き場は、敷地のスペースや置く台数によって大きさもさまざま。どんな自転車置き場がリノベーションでできるかご紹介します。
屋根つきの自転車置き場
敷地内にスペースがある場合や、庭の一部を自転車置き場に変更してもよい場合は、しっかりした屋根つきの自転車置き場がよいでしょう。
伸縮式のゲートを取りつけたり、引き戸を取りつけたりすることで防犯面を高めることができます。屋根があっても横からの雨が降ると自転車が濡れてしまうので、サイドパネルがあるとより劣化から防ぐことができます。
テラス屋根タイプの自転車置き場
独立した屋根つきの自転車置き場を設置するのが難しい場合にぴったりなのが、テラス屋根タイプの自転車置き場です。住宅の壁からのびるようにテラスを設置できるので、省スペースでも自転車置き場をつくることができます。
テラスを窓のところに設置すれば、自転車置き場兼物干しスペースをつくることができ、窓のすぐ外に自転車があるので防犯的にも安心です。
ストックヤード
ストックヤードは勝手口の周りの、裏庭的なスペースのこと。裏庭、裏口に簡易的な物置を設置すれば、自転車を雨や盗難から守れます。物置としても利用できるので、ゴミを置いたりバイクを置いたりとさまざまな使い方ができます。
まとめ
住宅のこだわりポイントはいろいろありますが、自転車置き場は優先度が低い場合が多いです。すぐに自転車に乗りたいので玄関前に無造作に置いている人も多いですが、そうなると雨に濡れたり、雨カバーをしていると風の強い日はカバーがカサカサとうるさかったり…玄関に置きっぱなしでは盗難の危険性も上がります。
自転車置き場は小スペースで設置できる場合が多いので、後からリノベーションしやすい場所でもあります。スペースのある戸建ての住宅なら、屋根つきのしっかりした自転車置き場、狭小住宅ならテラス屋根の自転車置き場などがおすすめ。デザインもいろいろあるので、手軽にリノベーションを楽しむことができますよ。